100人に1人が統合失調症!3種類の症状と6つの原因とは?

人間関係

統合失調症とは?

統合失調症とは、脳内機能のバランスが崩れ、認識や行動、感情のコントロールなどに様々な症状が出てくる病気です。

私たちは常に考えたり感じたりしており、脳の神経伝達の異常によってこれらをまとめ上げる事が出来なくなります。

統合失調症の現状

10代後半から30代の人に多くみられ、男女差はあまりなく、少しだけ男性の方が多いです。

発症のリスクは1%で、100人1人の割合で統合失調症になると言われてます。

日本には分かっているだけで統合失調症の患者が約80万人いると推定されています

統合失調症の症状

「陽性症状」陰性症状」「認知機能障害」の3種類に症状が別れます。

生活に支障が出てくるのが特徴で、会話や行動の障害から「常識がない」や「社会性がない」などと周りから誤解されることが多いです。

陽性症状

急性期に生じる事が多く、妄想や幻覚が特徴です。

幻覚

実在していないものを体験したような感覚になります。

  • 実在しないのに聞こえる(幻聴)
  • 実在しないのに見える(幻視)
  • 実在しないのに臭う(幻嗅)
  • 実在しないのに味わう(幻味)
  • 実在しないのに感じる(体感幻覚)

空耳が聞こえるなどの幻聴が一番多く、自分の行動に対して何かを言われている感覚になります。

妄想

普通に考えてありえない事を事実だと信じ込んでしまいます。

妄想には多くの種類があり、複数の妄想を持つ統合失調症の人もいます。

  • 被害妄想(騙されている、悪口を言われている)
  • 関係妄想(新聞の一文が自分のことと思い込む)
  • 注察妄想(監視されている)
  • 追跡妄想(誰かに追われている)
  • 誇大妄想(自分は偉大だ)
  • 恋愛妄想(異性に愛されている)
  • 嫉妬妄想(不貞を行なっている)
  • 心気妄想(重い病気にかかっている)

などがあり、この他にも存在します。

いきなり症状が現れる事もあるが、徐々に症状が現れてくる場合もあります。

思考障害

思考が混乱してまとまりません。

  • 話がまとまらない
  • 的外れな回答をする
  • 集中力がなくなる
  • 常に思考を使っている(使いすぎ)

陰性症状

消耗期に生じる事が多く、エネルギーの低下が原因で起こる症状です。

やる気の低下

家事などの身の回りの事が出来なくなります。

また、自発的に行動をせず、行動に移しても長続きしません。

引きこもる

外出したいと言う意欲の低下や他人と関わりに興味を失い、引きこもりになる場合があります。

感情を表に出さない

顔の表情が動かなくなり、感情を表に出さなくなります。

  • 表情が笑わない
  • 表情が怒らない
  • 表情が悲しまない
  • 表情が喜ばない
  • 泣かない
  • 目を合わさない

言葉数が減る

他人に何か言われてもそれに対する返答が1言や2言になります。

思考障害

思考が混乱してまとまりません。

  • 意味がない思考にこだわる
  • 興味の幅が狭い
  • 自己中心的な考え

認知機能障害

  • 集中力
  • 記憶力
  • 注意力
  • 思考力
  • 判断力
  • 整理能力
  • 計画能力
  • 問題解決能力
  • 実行能力

などに問題が生じて、このような症状が出ます。

  • 本を読むのが困難になる
  • 暗記が困難になる
  • 指示どうりに行動できない
  • 1つに集中できない
  • 意思決定ができない

その他の症状

パニック発作

パニック障害に似たパニック発作が起こります。

  • 心臓のドキドキが強い
  • 呼吸が困難
  • めまい
  • ぼんやりする
  • 吐き気に襲われる
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自殺

統合失調症患者の約5%〜6%が自殺すると言われています。

若者の自殺は増えており、統合失調症が原因の自殺も多いと言われています。

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暴力

暴力をふるう場合があり、行き過ぎると人殺しにまで至ります。

また、暴力を盾にして脅したりする事もあります。

暴力をふるう患者の特徴

  • 薬物を乱用している
  • アルコールを過剰摂取している
  • 被害妄想がある
  • 幻覚で暴力を促されている
症状の種類症状
陽性症状
  • 幻覚
  • 妄想
  • 思考障害
陰性症状
  • やる気の低下
  • 引きこもる
  • 感情を表に出さない
  • 言葉数が減る
  • 思考障害
認知機能障害
  • 本を読むのが困難になる
  • 暗記が困難になる
  • 指示どうりに行動できない
  • 1つに集中できない
  • 意思決定ができない
その他の症状
  • パニック発作
  • 自殺
  • 暴力

統合失調症の原因

根本的な原因は明らかではありません。

遺伝子要因

遺伝子的な要因が考えられています。

親が統合失調症の場合、発症リスクは一般と比べて約10倍になります。

出産前後

  • 妊娠中に母親がウイルスに感染
  • 低酸素での出産
  • 低体重での出産

これらの出産前後や出産時に発生した問題が統合失調症の原因になると考えられています。

統合失調症の人の脳を調べたところ

  • 脳の萎縮
  • 前頭葉が小さい
  • 側頭葉が小さい
  • 海馬が小さい
  • 扁桃体が小さい

などが報告されており、何らかの関わりがあると考えられています。

性格

  • おとなしい
  • 内気
  • 控えめ
  • 傷つきやすい
  • コミュニケーションが苦手
  • 一人を好む

などの性格と統合失調症とは関わりがあると考えられています。

環境要因

人生の岐路(進学、就職、結婚、離婚)での環境の変化が発症のきっかけになる事もあると考えられています。

ストレス

生活環境などでのストレスフルな生活が統合失調症の発症につかがる事も考えられています。

経過

統合失調症の症状の現れは一般的に「前兆期」「急性期」「消耗期」「回復期」にわけられる事が多いです。

統合失調症の経過

前兆期

発症の前に現れる前触れの時期です。

このような症状が目立ちます。

  • 焦り
  • 不安
  • 抑うつな気分
  • 眠れなくなる
  • 集中力がなくなる
  • 気分がすぐ変わる

うつ病などの精神病の症状に似ているので統合失調症だと気付かないケースもあります。

急性期

妄想や幻覚といった統合失調症の症状が出てくる時期です。

これらの症状が目立ちます。

  • 妄想
  • 幻覚
  • 不安が強まる
  • 緊張が強まる
  • 敏感性が強まる
  • 眠れなくなる
  • 疑い深くなる

行動に支障が出てくるので、睡眠や食事のリズムが乱れていきます。周囲とのコミュニケーションにも支障が出てきて対人関係がうまくいかなくなります。

消耗期

急性期でエネルギーを使った後にくる体力が消耗している時期です。幻覚や妄想の症状は治まって来ます。

これらの症状が目立ちます。

  • やる気の低下
  • 眠気
  • 引きこもる
  • 体がだるい
  • 抑うつな気分

身体と精神のダメージが大きく、薬を飲みながら休む事で回復させます。

回復期

治療により回復していく時期です。周囲への関心も少しずつ出てきます。少し元気が戻ってきていますが、再発の可能性もあるのでゆっくり自分のペースで治していきましょう

治療

統合失調症の治療法は薬物治療リハビリテーションがあります。

薬物治療

抗精神病薬が代表的な薬です。抗精神病薬の作用は3つで、妄想や幻覚の改善、不眠不満の改善、感情や意欲の改善です。

抗精神病薬は「定型抗精神病薬」と「非定型抗精神病薬」の2種類あり、以前までは「定型抗精神病薬」を用いられていたが、最近は「非定型抗精神病薬」が用いられています。

再発を防止する効果もあり、幻覚や妄想が薬物で改善されたあとに薬を継続して使用しないと、60〜80%の患者が再発すると言われています。

リハビリテーション

SST (生活技能訓練)心理教育などがあります。

SST (生活技能訓練)

精神疾患に陥った人が社会復帰のため、対人との関係を良くし、自信を回復させるなどが目的です。日常のテーマをロールプレイング形式で学習していくリハビリテーションです。

心理教育

患者の中には自分が病に陥っていないと思っている人もいます。病気に対する理解を深めて、治療に前向きにさせる教育的なリハビリテーションです。

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