突然、笑ったり泣いたりする情動調節障害(PBA)の症状、原因、治療

心、メンタルヘルス

情動調節障害(PBA)とは?

情動調節障害(PBA)とは、突然泣き出したり、笑い出したりして、その場にそぐわない感情を制御出来ない症状が起きる障害です。

アメリカでは100万人以上の人がPBAを患っていると考えられています。

PBAの人はうつ病が発症するリスクが高いと言われています。

情動調節障害(PBA)の症状

  • 感情の制御が出来ない
  • 表情がなくなる
  • 感情の変化が激しい
  • 怒る場面ではないのに、大げさに怒り始める
  • 泣く場面ではないのに、大げさに泣き始める
  • 笑う場面ではないのに、大げさに笑い始める

これらの症状は数秒〜10分ぐらい続きます。

映画「ジョーカー」は情動調節障害を元にしていると思われます。

情動調節障害(PBA)の原因

頭部外傷

大脳皮質で状況を判断し、その後小脳に伝達され、運動を正確、円滑にする作用があり、その小脳に異常が生じるのが原因と考えられています。

セロトニンの不足

脳の情報を流す神経回路で中心的な神経伝達物質がセロトニンと考えられており、このセロトニンが不足する事が原因で情動調節障害になると考えられています。

脳の異常

  • アルツハイマー型認知症
  • 脳血管性認知症
  • パーキンソン病
  • 筋委縮性側索硬化(ALS)
  • 多発性硬化症(MS)
  • ADHD
  • グレーブス病
  • 脳卒中(脳出血、脳梗塞など)
  • 統合失調症
  • 仮性球麻痺

などが情動調節障害の原因と考えられています。

アメリカで行われた調査によると、ALS、MS、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、脳血管障害、頭部外傷の患者2318人のうち情動調節障害の症状が9.4%〜37.5%存在する事が明らかになりました。

情動調節障害の治療法

薬物療法

以前は抗うつ薬のSSRIなどが使用されていましたが、2010年から「Nuedexta(ニューデクスタ)」が情動調節障害に効果があるとされ、使用されています。

  • SSRI
    脳内のセロトニンを増やす薬です。セロトニンは脳内で働く神経伝達物質のひとつで、感情や気分を操作したり、安定させたりするのに深く関わっています。しかし効果が出るまでに数週間かかります。
  • Nuedexta(ニューデクスタ)
    鎮咳薬(デキストロメトルファン)と抗不整脈薬(キニジン)の合剤で神経系の化学物質を対象としています。

専門機関

精神科を受診しましょう。そして、専門家である精神科医に症状を相談することをお勧めします。

脳血管障害などの脳の問題を抱えている場合は、脳外科などで治療する必要があります。

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