「起業家うつ」起業家(スタートアップ)のメンタル危機!症状と原因

心、メンタルヘルス

起業家・スタートアップの現状

起業家(スタートアップ)とは、自ら事業を起こす事で年々起業希望者は減少している傾向に有ります。

年(いつ) 起業希望者数 起業準備者数 成功の割合
1997年 281.2万人 36.8万人 13.1%
2012年 151.6万人 30.6万人 20.2%

起業したい人は年々減っていますが、成功する割合は5人1人でこの割合は増加しております。

また、起業をしても会社の生存確率は少ないです。

  • 1年後 → 50%
  • 3年後 → 30%
  • 5年後 → 15%
  • 10年後 → 5%
  • 20年後 → 0.3%
  • 30年後 → 0.02%

これらの数字から見ると会社を立ち上げるのも難しいですが、会社を継続して行くことも難しいこのがわかります。

しかし、現在の起業家を悩ませているのは売上や利益ではなく精神疾患起業家うつ)です。

起業家うつとは?

起業うつとは、起業の困難が原因で抑うつ気分などになる精神疾患です。

参照:UC Berkeleyの調査

上記は起業家と非起業家の精神疾患の生涯有病率を表しています。

起業家がうつ病になる確率は非起業家と比べて、高いです。また、ADHD薬物依存双極性障害にもなる確率が非起業家よりも高くなります。

  • うつ病(大うつ病性障害)
    抑うつ気分や疲れやすいなどの症状がでる精神疾患です。
  • 双極性障害(躁うつ病)
    上のタイプのうつ病(大うつ病性障害)の状態となんでも出来ると思う躁の状態が波のように現れるのが特徴の精神疾患です。
  • ADHD
    発達障害の一種で集中力が続かないことや、じっとしていられない、考える前に行動してしまうといった症状が特徴の障害です。
  • 薬物依存
    薬物依存症とは、大麻、コカイン、覚醒剤、シンナーなどの違法薬物、または市販されている合法の薬を繰り返し使用したい、使用していないと不快感が出るので使用し続けて、止めたいけど止めれない事から生活に支障が出ている状態です。

起業家に起こる精神疾患の症状

うつ病の症状

精神の症状

  • 落ち込む
  • 何をしても楽しくない
  • 興味が出ない
  • 虚しい
  • ついつい悪い方ばかり考えてしまう
  • イライラ感がする

身体の症状

  • 眠れない
  • 疲労感がある
  • 食欲が出ない
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 喉が乾く
  • 便秘、下痢
  • 体の痛み

ADHDの症状

不注意

  • 集中できない
  • すぐ違うことに気が散ってしまう
  • 忘れ物が多い
  • 好きなことに熱中しすぎてしまい、自分の世界に入ってしまう
  • 忍耐力がない
  • 整理整頓ができない
  • 時間にルーズ
  • 約束を破る、期限を守れない
  • うわの空のような印象を与えてしまう
  • ケアレスミスをよくする
  • 物をどこかに置き忘れる
  • 物をよくなくす

多動性

  • 動いていないと落ち着かない
  • 本を読んだりなどの静かにすることができない
  • 貧乏ゆすりをする
  • 落ち着いた会話ができない
  • レストランなどで座って食事ができない
  • 独り言などが多い

衝動性

  • 思ったことをすぐに言ってしまう
  • 考える前に行動をしてしまう
  • 人の話を聞かない
  • 列に並べない
  • 衝動で欲しいものをすぐに買ってしまう
  • 他人のものを勝手に使う
  • 指名されていないのに答えてしまう

薬物依存の症状

  • 手段を選ばず薬物を手に入れようとする
  • 薬物のコントロールが出来ない
  • 離脱症状
  • 薬物の量が増える

起業家うつの原因

成功するかわからない

最初にも述べたように起業しても、存続できる保証はありません。

1年後には、半分の会社が倒産し、10年後には100社の内5社しか残りません。

そのような環境に常にいるので精神は常に緊張状態になり、負担がかかります。

責任が大きい

起業家は全てに対して決定権があり、それには責任が付いてきます。

ちょっとした事で失敗したり、カスタマーのクレームになったりします。そのようなことが精神的負担になります。

売上が上がらない

企業というのは売上を出さないと倒産してしまいます。売上をどうやって出すかが大切になってきます。

起業前にどのくらいの集客が見込めて、どのくらいの利益が出るかを想定しているのですが、起業後にはどれだけその数字に持っていくのが難しいのかがわかります。

黒字転換するまで赤字の月が続き、売上が上がることをひたすら信じて毎日働きます。そのまま、黒字を出せない企業もたくさんあります。

いつ出口に出れるかわからないトンネルを進んでいるような感覚になり、精神的にも負担がかかります。

人間不信

経営をしていると、信頼していたメンバーや部下への期待が裏切られることが多々あります。

また、創業メンバーとの意見が違っていき、そのまま立ち去ってしまう事もあります。

このような人間関係から孤独になったり、人間不信になったりし、それが精神的負担へと繋がります。

家族関係の問題

起業当初はどうしても自分の会社の経営でいっぱいいっぱいになります。そして家族の優先度がどうしても下がってしまいます。

それが原因で家族での居場所がなくなり、ひどい場合は離婚などの家族崩壊の可能性もあります。

リラックスできる環境がないと精神的や肉体的な疲労を回復することはできません。

逃げれない

一般の社員ならしっかりした休みは取れますが、起業家になると人生が仕事なので休んだり逃げたりすることができません。

休まず働いた結果、体の限界がきて気づいた時には精神疾患になっています。

「起業家は強くないといけない」という風潮

みなさんが起業家と聞いてイメージするのはスティーブジョブズ、イーロンマスク、マークザッカーバーグなどではないでしょうか?

実際はすごく苦労しているのですが、失敗より成功の方がスポットライトをあびていて、そんな起業家はやっぱり「強い精神力」を持っていると思われるのではないのでしょうか?

そのような社会の風潮が起業家を精神的に追い込んでいます。

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