憑依されている?解離性同一性障害の原因、症状、治療法、接し方

心、メンタルヘルス

解離性同一性障害とは?

解離性同一性障害とは、複数の人格が自分1人の中にいる状態で、その人格が交代して現れる精神障害です。昔は多重人格障害と言われていました。

年代に関係なく1.5%の人にかかる確率があります。女性の方がかかりやすく、男性に比べて3倍以上と言われています。

解離」とは自分の考え、感覚、記憶が自分のものではないと感じる状態です。

普段の日常で解離状態になることもあり、何かに集中していて他のことを忘れるなどがあります。例えば、電車で本などを読んでいて乗り過ごしてしまうなどが挙げられます。

自分の記憶、感情、行動などが自分のものでは無い?解離性障害の症状
解離障害とは、自分の身体が自分のものでないような感覚に陥ります。自分の記憶、感情、行動、意識などに異常が見られます。解離性同一障害,解離性健忘,解離性遁走,解離性昏迷,離人症性障害,解離性運動障害,トランス,解離性転換障害,ガンザー症候群,憑依障害などが解離性障害の症状です。

解離性同一性障害の種類

解離性同一性障害は2つの種類があります。

憑依型(ひょうい)

憑依型は名前からも分かるように、憑依されたように外部から自分が支配されるような症状が出ます。皆さんがイメージする多重人格の症状になります。自分とは違う人格になります。

周りが気づくぐらい明らかに人格が変わります。

非憑依型

憑依型とは違い、他人に憑依されているのではなく、自分が自分ではないような感覚に陥ります。

自分の感覚が変わるような感じなので、周りの人に気づかれにくいです。

解離性同一性障害の症状

交代人格

自分の人格とは別に他の人格に入れ替わることを「交代人格」と言います。

交代人格の症状が出る場合は、本人は他の人格に入れ替わったことを覚えていません。入れ替わる他人の人格は自分と全く異なる年齢や性別です。

またストレスが引き金となって人格が入れ替わることがあり、無意識に入れ替わることもあります。

解離性健忘

記憶に対して障害が起こります。ストレスを感じた時に記憶が飛ぶことが多くあります。

過去の出来事や、その日何をしていたなどを忘れてしまいます。また技術的なことを忘れる場合もあります。

どうしても思い出せない?記憶が抜け落ちる?解離性健忘の可能性!
解離性健忘とは、記憶が喪失してしまう障害で、記憶がすっぽり抜け落ちます。記憶の抜け落ち方は数種類あります。普段の物忘れとは違います。男性よりも女性の方がなりやすく、約1.8%の人に解離性健忘の症状が出ると言われています。

身体、精神の症状

  • 頭痛
  • 発作
  • 気分が落ち込む
  • 不安になる
  • 気づいたら自傷行為をしていた
  • 気づいたら自殺行為をしていた
  • 気づいたら物質乱用をしていた
  • 気づいたら知らない場所にいた
  • 知らない間に数時間、数日経っていた
  • 性機能が低下する
  • 幻覚
  • 幻聴

幻覚や幻聴が現れることから統合失調症と間違えられやすいです。

100人に1人が統合失調症!3種類の症状と6つの原因とは?
100人に1人が統合失調症と言われています。脳内機能のバランスが崩れ、認識や行動、感情のコントロールなどに様々な症状が出てくる病気です。統合失調症の症状「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」、原因、経過、治療を簡単にわかりやすく解説します。

解離性同一性障害のチェック

  1. 自分とは異なる何かに憑依されたり、複数の人格に交代している
  2. 自分の感覚(意識、感情、運動機能など)が自分のとは異なっている
  3. 普通の物忘れではなく、ストレスを感じた時に記憶がすっぽりと抜け落ちる(解離性健忘)ようなことがある
  4. これらの症状によって日常生活に支障が出ている
  5. これらの症状はアルコールや他の病気による症状ではない

解離性同一性障害の原因

過去の出来事

子供の頃に経験した虐待などが原因と考えられています。子供の頃に過剰なストレス体験をすると自分の人格を守るために違う人格になる場合があります。

また、大きな災害や大きな事故なども原因になる可能性があります。

ストレス

強いストレスが関与していると言われています。学校でのいじめや職場での過度なストレスなどがあげられます。

解離性同一性障害の接し方

理解してあげる

その人の一人一人の人格を把握してあげることが重要になります。

また、人格を交代した時に記憶が引き継がれているかも重要になり、引き継がれていなかった場合は、また伝えないといけなくなります。

一人にしない

人格が交代する時に発作が起こる人もいます。

人格交代の時に突然倒れてしまうこともあり、長時間目を離さないことをお勧めします。

その人格にあった話し方をする

その人の人格は年齢、性別がバラバラでコミュニケーションのとりかたもその人格ごとに変えることは大切です。

人格の年齢、性別、性格を把握して一人一人話し方を変えましょう。

解離性同一性障害の治療

薬物療法

解離性同一性障害に有効な薬物は現在ないと言われています。

解離性同一性障害が悪化してうつの症状が出ている場合はSSRIなどの抗うつ薬が使用されます。

  • SSRI
    脳内のセロトニンを増やす薬です。セロトニンは脳内で働く神経伝達物質のひとつで、感情や気分を操作したり、安定させたりするのに深く関わっています。しかし効果が出るまでに数週間かかります。

精神療法

精神分析的心理療法が使用されることが多いです。

  • 精神分析的心理療法
    自分の知らない自分に気づいていく、無意識の意識化を目的とします。まず、自分で意識していても無意識に行動してしまう行為を理解します。そして無意識の行動をなぜしてしまうのかを見つけていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました