協調運動に障害の発達性協調運動障害(DCD)、その原因、症状、治療法

体、身体、健康

発達性協調運動障害(DCD)とは?

発達性協調運動障害とは、全体的な知能の遅れや、協調運動に困難がある障害です。

子供の約5〜10%は発達性協調運動障害と言われており、女性より男性は2倍以上、発達性協調運動障害になる可能性が多いです。

  • 協調運動
    諸種の別々の動作を1つにまとめる運動(2つ以上の行動を同時にする運動)を言います。例えば、縄跳びの時は手で縄を回しながら、タイミングよく飛ぶので協調運動になります。

発達性協調運動障害の症状

運動は粗大運動と微細運動の2つに分ける事ができ、発達性協調運動障害はどちらの運動にも関係します。

  • 粗大運動
    胴体や手足の大きな筋肉が関係する運動です。走る、歩く、泳ぐ、自転車に乗るなどの運動を言います。
  • 微細運動
    手先などの小さな筋肉が関係する運動です。引っ張ったり、つまんだり、手先の細かな作業をする運動を言います。

症状一覧

  • 良い姿勢を保てない
  • 緊張で全身が固まる
  • 靴紐を結べない
  • 壁にぶつかる
  • 段差もないのにつまずいたり、こけたりする
  • ダンスなどで一緒に真似て身体を動かせない
  • ハサミをうまく使えない
  • 自転車にうまく乗れない
  • 服のボタンを締めるのが困難
  • お箸をうまく使えない
  • スキップができない
  • ボールをキャッチ出来ない

などの症状が挙げられます。他人からは「ドジ」や「不器用」と思われる事も多くあります。

他の発達障害と併発

発達性協調運動障害の人は他の発達障害も併発している可能性があります。

  • 学習障害
    知的発達に他の人と遅れはなく、「聞く」「話す」「書く」「読む」「計算する」能力が困難が生じる状態です。
  • 自閉スペクトラム症
    他人とのコミュニケーションが苦手で、自分の趣味、関心、やり方に強いこだわりがありそれを優先させるのが特徴です。
  • ADHD(注意欠陥・多動性障害)
    集中力が続かないことや、じっとしていられない、考える前に行動してしまうといった症状が特徴の障害です。

発達性協調運動障害の原因

環境要因

低体重で生まれる子供や母親が妊娠中にアルコールを摂取していたなどが原因と考えられています。

遺伝要因

親が発達性協調運動障害または発達障害なら子供に発達性協調運動障害すると考えられています。

発達性協調運動障害の判断基準

A. 協調運動技能の獲得や遂行が、その人の生活年齢や技能の学習および使用の機会に応じて期待されているものよりも明らかに劣っている。その困難さは、不器用(例:物を落とす、または物にぶつかる)、運動技能(例:物を掴む、はさみや刃物を使う、書字、自転車に乗る、スポーツに参加する)の遂行における遅さと不正確さによって明らかになる。

B. 診断基準Aにおける運動技能の欠如は、生活年齢にふさわしい日常生活動作(例:自己管理、自己保全)を著明および持続的に妨げており、学業または学校での生産性、就労前および就労後の活動、余暇、および遊びに影響を与えている。

C. この症状の始まりは発達段階早期である。

D. この運動技能の欠如は、知的能力障害(知的発達症)や視力障害によってはうまく説明されず、運動に影響を与える神経疾患(例:脳性麻痺、筋ジストロフィー、変性疾患)によるものではない。

参照:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル

発達性協調運動障害の治療

感覚統合療法

感覚統合療法は、感覚の統合を目的とした治療法です。

  • 感覚統合
    無意識のうちに脳で情報を整理している状態です。例えば自転車をこいでいる時に、無意識にハンドルを操作をしてバランスを取りながらペダルをこいでいます。

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